非常用トイレは何回分必要?2人暮らしの備蓄数と選び方

暮らし・トレンド

地震や大雨などの災害に備えるとき、水や非常食と一緒に忘れず準備しておきたいのが非常用トイレです。

「2人暮らしなら何回分必要?」「30回や50回では足りない?」「自宅のトイレがあるのに本当に必要?」と迷う方も多いのではないでしょうか。

経済産業省では、成人の平均的なトイレ使用回数を1人1日5回として、災害用トイレを1人35回分/週備蓄することを推奨しています。

この目安で計算すると、2人暮らしでは3日分で30回、7日分で70回です。

この記事の結論
  • 1人1日5回を目安に計算する
  • 2人×3日なら30回分
  • 2人×7日なら70回分
  • まず30回分を確保し、できれば70回分を目標にする
  • 断水していなくても下水道の状況によって水洗トイレを使えない場合がある

2人暮らしの非常用トイレは何回分必要?

非常用トイレの必要数は、人数×1日の使用回数×日数で考えると分かりやすくなります。

経済産業省が示す「1人1日5回」を使って計算すると、2人暮らしでは次のようになります。

備蓄日数 計算 2人分の目安
1日 2人×5回 10回分
3日 2人×5回×3日 30回分
5日 2人×5回×5日 50回分
7日 2人×5回×7日 70回分

つまり、2人暮らしなら最低限の3日分として30回、1週間分なら70回が一つの目安になります。

トイレの回数には個人差があるため、これはあくまで備蓄量を考えるための目安です。普段の使用回数が多い場合などは、それに合わせて余裕を持たせましょう。

50回入りでは2人だと何日分?

市販の非常用トイレでは「50回分」といった容量を見かけることがあります。

2人が1日5回ずつ使うとすると、1日に必要なのは合計10回分です。

50回÷10回=5日分なので、50回入りなら2人で約5日分という計算になります。

セットの回数 2人で使う場合の目安
30回分 約3日
50回分 約5日
70回分 約7日
100回分 約10日

1週間分を目標にするなら、2人暮らしでは70回分以上を一つの基準にすると分かりやすいでしょう。

なぜ非常用トイレが必要?

「自宅にトイレがあるから、非常用トイレはいらないのでは?」と思うかもしれません。

しかし災害時には、断水や停電だけでなく、下水道や建物の排水設備が被害を受ける可能性があります。

水が出ていても排水できない状態で水洗トイレを使うと、状況によっては汚水が流せなくなる可能性があります。

そのため、大きな地震などの後は自己判断ですぐに水を流さず、自治体やマンション管理会社などから出される情報を確認することが重要です。

携帯トイレと簡易トイレの違いは?

災害用トイレにはいくつか種類があります。

家庭で備えやすいものとして代表的なのが、携帯トイレ簡易トイレです。

種類 特徴
携帯トイレ 既存の便器などに袋を設置して使用するタイプ
簡易トイレ 簡易的な便器を組み立てて使用するタイプなど

自宅の便器そのものが使用できる状態なら、便器に取り付けるタイプの携帯トイレは保管スペースを抑えやすいという特徴があります。

一方、便器が使えない状況も想定するなら、簡易便器を用意する方法もあります。

非常用トイレを選ぶときに確認したいポイント

回数だけでなく、実際に使いやすいかどうかも確認しておきましょう。

① 必要な回数が入っているか

2人暮らしなら、まず30回分、可能なら70回分以上を目安に確認します。

「2人用」などの商品名だけで判断せず、実際に何回分入っているかを見るのがポイントです。

② 凝固剤と袋の数

商品によってセット内容は異なります。

凝固剤だけでなく、使用する袋など必要なものが何回分入っているか確認しておきましょう。

③ 保管しやすいか

非常用トイレは日常的に使用するものではないため、保管場所も重要です。

自宅の収納スペースに置けるサイズか、必要なときにすぐ取り出せるかを確認します。

④ 使用方法が分かりやすいか

災害が発生してから初めて説明書を読むのではなく、事前に使い方を確認しておきましょう。

家族2人とも使い方を知っておくことが大切です。

⑤ 使用期限・保管条件

製品によって使用期限や推奨される保管方法が異なります。

購入後はパッケージの表示を確認し、定期的に状態をチェックしましょう。

災害直後は水洗トイレを流していい?

大きな地震などが発生した直後は、水が出るからといって必ず水洗トイレを使えるとは限りません。

下水道管や建物内の排水設備が損傷している可能性があるためです。

特にマンションなどでは、建物側から排水制限の案内が出る場合があります。

災害発生後は、自治体や管理会社などからの情報を確認し、安全が確認されるまでは携帯トイレを利用することも想定しておきましょう。

非常用トイレと一緒に準備したいもの

非常用トイレだけを用意すれば終わりではありません。

衛生的に使用・管理するため、次のような用品も防災備蓄と一緒に確認しておくとよいでしょう。

  • トイレットペーパー
  • ゴミ袋
  • ウェットティッシュ
  • 手指を清潔にするための用品
  • 使い捨て手袋
  • 必要に応じた衛生用品

使用後の処理方法については、住んでいる自治体のルールや製品の説明に従ってください。

水や非常食よりトイレは後回しでいい?

水や食料を優先して準備し、非常用トイレは後回しにしている家庭もあるかもしれません。

しかし、トイレは災害が発生した直後から必要になります。

経済産業省も、災害時にトイレを我慢するため水分や食事を控えると、健康への悪影響につながるおそれがあるとして、平時から災害用トイレを備える重要性を案内しています。

水・食料と同じように、非常用トイレも基本的な防災備蓄の一つとして考えましょう。

2人暮らしなら「まず30回→70回」でもOK

防災用品を一度にすべて揃えようとすると、費用や保管場所の負担が大きくなります。

まだ非常用トイレを持っていない場合は、まず3日分の30回を一つの目標にする方法があります。

その後、備蓄を見直すタイミングで追加し、1週間分の70回まで増やしていくと管理しやすくなります。

2人暮らしの備蓄目標
まず準備:30回分(約3日)

追加備蓄:50回分(約5日)

目標:70回分以上(約7日)

2人分の非常食・水も一緒に確認

トイレを準備したら、水や食料など他の備蓄も確認しておきましょう。

2人暮らしの非常食についてはこちらの記事で詳しくまとめています。

▶ 2人暮らしの非常食は何日分必要?3日・7日分の備蓄量を解説

防災用品全体についてはこちらです。

▶ 2人暮らしの防災セットは何が必要?必要量を一覧で解説

最低限必要な防災用品をまとめて確認したい場合はこちらも参考にしてください。

▶ 防災に最低限必要なものは?優先して準備したい防災グッズ一覧

非常用トイレはどこに保管する?

購入した非常用トイレは、災害時にすぐ取り出せる場所へ保管しておきましょう。

例えば、自宅のトイレ付近や防災用品の保管場所など、家族2人とも場所が分かるところに置いておくと使いやすくなります。

ただし、湿気や高温などを避ける必要がある製品もあるため、具体的な保管条件は商品の表示に従ってください。

一度は使い方を確認しておく

非常用トイレは購入して終わりではありません。

実際に必要になったとき慌てないよう、開封方法や袋の取り付け方、凝固剤を使用するタイミングなど、購入した製品の説明書を事前に確認しておきましょう。

特に2人暮らしでは、片方だけが使い方を知っている状態ではなく、2人とも保管場所と使用方法を把握しておくことが重要です。

よくある質問

2人暮らしの非常用トイレは何回分必要?

1人1日5回を目安にすると、2人では1日10回です。3日分なら30回、7日分なら70回が目安になります。

50回分なら2人で何日使える?

1人1日5回として計算すると、2人で1日10回使用するため、50回分なら約5日分です。

100回分なら2人で何日分?

同じ計算なら約10日分です。ただし、実際のトイレ使用回数には個人差があります。

断水していなければ普通のトイレを使える?

必ずしも使えるとは限りません。下水道管や建物の排水設備が損傷している可能性があるため、大規模災害後は自治体や建物管理者などの情報を確認してください。

携帯トイレと簡易トイレは同じ?

同じ災害用トイレとして扱われることがありますが、一般的に携帯トイレは既存の便器などに取り付けるタイプ、簡易トイレは簡易的な便器を備えたタイプなどがあります。

まとめ

2人暮らしで非常用トイレを準備する場合、1人1日5回を一つの目安に計算すると分かりやすくなります。

2人なら1日10回なので、3日分で30回、5日分で50回、7日分で70回が目安です。

まだ何も備えていない場合は、まず30回分を確保し、可能であれば70回分以上まで増やしていくとよいでしょう。

また、災害時は断水だけでなく下水道や建物の排水設備が被害を受け、水洗トイレが使えなくなる可能性があります。

水・食料と同じように「トイレも止まる可能性がある」と考えて、平時から備えておくことが大切です。


※本記事は2026年9月時点の経済産業省・内

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