2人暮らしで非常食を準備するとき、「何日分あればいい?」「2人だと何食必要?」「非常食だけを大量に買わないといけない?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
農林水産省では、災害に備えて最低3日分から1週間分×人数分の食品を家庭で備蓄することが望ましいとしています。
2人暮らしの場合、1日3食として単純計算すると、3日分なら18食、7日分なら42食が一つの目安です。
ただし、42個の専用非常食を買う必要はありません。普段食べているパックご飯や缶詰、レトルト食品などを活用する「ローリングストック」を組み合わせると、無理なく備蓄できます。
- 2人分の非常食は最低3日分、できれば1週間分を目標にする
- 1日3食なら3日分で18食、7日分で42食が目安
- 専用の非常食だけで揃える必要はない
- 普段の食品を使うローリングストックが便利
- 食料だけでなく水や調理手段も一緒に考える
2人暮らしの非常食は何日分必要?
まず目標にしたいのは最低3日分です。
さらに保管場所などに余裕があれば、1週間分まで増やしていくとよいでしょう。
災害発生後は、ライフラインの復旧に時間がかかったり、物流が止まってスーパーやコンビニで食品を購入できなくなったりする可能性があります。
農林水産省も、災害支援物資が3日以上届かない場合や、物流停止によって1週間程度食品を入手できない状況を想定し、家庭備蓄を呼びかけています。
2人分なら何食必要?
1人1日3食として単純計算すると、必要な食事数は次のようになります。
| 備蓄期間 | 計算 | 2人分の食事数 |
|---|---|---|
| 1日 | 2人×3食 | 6食 |
| 3日 | 2人×3食×3日 | 18食 |
| 5日 | 2人×3食×5日 | 30食 |
| 7日 | 2人×3食×7日 | 42食 |
まず18食程度を確保し、その後42食程度まで増やしていくと考えると準備しやすくなります。
ただし「1食=非常食1個」と考える必要はありません。
例えば朝食をシリアル、昼食をパックご飯と缶詰、夕食をレトルト食品にするなど、複数の食品を組み合わせて考えます。
2人×7日分の非常食モデル
では、実際に2人で1週間生活するとしたら、どのような食品を備えておけばよいのでしょうか。
一例として、次のような組み合わせが考えられます。
| 種類 | 2人分の備蓄例 |
|---|---|
| 米・パックご飯 | 主食として複数食分 |
| 乾麺 | パスタ・うどんなど |
| シリアル | 朝食などに活用 |
| レトルト食品 | カレー・丼の具など |
| 缶詰 | 魚・肉・豆・果物など |
| 即席スープ・みそ汁 | 食事の補助として |
| 野菜ジュース | 不足しやすい食品を補う選択肢 |
| 菓子・栄養補助食品 | 間食・補助食として |
重要なのは、同じ食品だけを大量に備えるのではなく、主食・主菜・副菜などを組み合わせることです。
主食は何を備える?
エネルギー源となる主食は、非常食の中心になります。
代表的なものは次のとおりです。
- 米
- パックご飯
- アルファ化米
- 乾麺
- カップ麺
- シリアル
- 保存パン
特にパックご飯やアルファ化米は備蓄しやすい食品ですが、商品によっては温めたり水を使ったりする必要があります。
災害時に電気・ガス・水道が使えない可能性も考えて、調理方法まで確認してから購入することが大切です。
主菜は缶詰・レトルト食品を活用
主食だけでは食事が偏りやすいため、肉・魚・豆などを使った食品も組み合わせます。
例えば次のようなものがあります。
- 魚の缶詰
- 肉類の缶詰
- 豆の缶詰
- レトルトカレー
- 丼の具
- パスタソース
缶詰の中には、そのまま食べられる商品もあります。
災害発生直後は調理が難しい場合もあるため、加熱しなくても食べられる食品を一部用意しておくと選択肢が増えます。
野菜・果物も忘れない
非常食というと米や缶詰ばかりになりがちですが、長期間になるほど食品の種類も意識したいところです。
農林水産省の食品ストックガイドでは、日持ちする野菜や野菜ジュース、果物の缶詰、ドライフルーツなども備蓄食品として紹介されています。
例えば次のような食品があります。
- 野菜ジュース
- 果物の缶詰
- ドライフルーツ
- 乾燥わかめ
- のり
- 日持ちする野菜
「長期保存できるか」だけではなく、普段の食生活に近づけられるかという視点でも選んでみましょう。
お菓子も非常食になる
チョコレート、ビスケット、ようかんなど、保存しやすい菓子類も備蓄食品の選択肢になります。
普段食べ慣れているものを用意しておけば、ローリングストックもしやすくなります。
ただし、お菓子だけで食事を構成するのではなく、主食や主菜などと組み合わせて備えることが大切です。
非常食だけではなく水も必要
食品とセットで忘れてはいけないのが水です。
内閣府では、飲料水について1人1日3Lを目安として案内しています。
2人なら次の量になります。
| 期間 | 2人分の水 |
|---|---|
| 1日 | 6L |
| 3日 | 18L |
| 7日 | 42L |
2Lペットボトルなら、3日分で9本、7日分なら21本です。
非常食だけを揃えて水が不足しないよう、セットで確認しておきましょう。
「水を使わない食品」も用意しておく
備蓄食品を選ぶ際に見落としやすいのが、調理に必要な水です。
例えば乾麺をゆでたり、食品を戻したりする場合には水が必要になります。
飲料水をすべて調理に使ってしまうと、水分補給に必要な水が不足する可能性があります。
そのため、備蓄食品の一部は次のような「そのまま食べられる食品」にしておくと便利です。
- 缶詰
- 一部のレトルト食品
- 保存パン
- シリアル
- ビスケット
- 栄養補助食品
実際に購入する際は、商品の表示を確認して、加熱や水が必要かどうかを確認しておきましょう。
カセットコンロも一緒に準備する
電気やガスが止まった場合でも、カセットコンロがあればお湯を沸かしたり食品を温めたりできます。
農林水産省の1週間分の備蓄例でも、食品や水とともにカセットコンロ・カセットボンベが紹介されています。
ただし、災害時に初めて使うのではなく、普段から使い方を確認しておきましょう。
使用する際は、必ず製品の取扱説明書に従ってください。
おすすめは「ローリングストック」
非常食を無理なく維持する方法として活用したいのがローリングストックです。
ローリングストックとは、普段食べている保存性の高い食品を少し多めに購入し、古いものから食べ、食べた分を新しく買い足す方法です。
例えばパックご飯を普段5個保管している家庭なら、10〜15個程度に増やし、食べるたびに補充していくイメージです。
① 普段食べる食品を少し多めに買う
② 賞味期限の近いものから食べる
③ 食べた分を買い足す
④ 常に一定量を自宅に残す
この方法なら、非常食だけを長期間保管して賞味期限切れになるリスクを減らせます。
「非常食」と「日常食品」を組み合わせる
防災用として販売されている長期保存食だけで1週間分を揃える必要はありません。
農林水産省も、主に災害時に使う「非常食」と、普段食べながら備蓄する「日常食品」を組み合わせる方法を紹介しています。
| 非常食 | 日常食品 |
|---|---|
| アルファ化米 | パックご飯 |
| 保存パン | シリアル |
| 長期保存食 | レトルト食品 |
| 防災用食品 | 缶詰 |
普段食べ慣れているものを中心にすると、災害時にも食べやすく、定期的な入れ替えもしやすくなります。
2人分の非常食はどこに保管する?
2人で1週間分となると、食品と水だけでもかなりの量になります。
すべてを1か所に詰め込まず、収納スペースに合わせて分散して保管する方法もあります。
農林水産省も、普段使うローリングストック食品はキッチン、使用頻度の低い食品は押し入れやクローゼットなどに収納する方法を紹介しています。
水など重いものは、安全性を考えて低い位置に収納しておくとよいでしょう。
非常食を買ったら一度食べてみる
非常食は「災害まで開けないもの」と考えず、事前に一度食べてみるのがおすすめです。
実際に食べることで、次のようなことを確認できます。
- 味が好みに合うか
- 量は十分か
- 水やお湯が必要か
- 調理に何分かかるか
- 食器が必要か
特に2人暮らしの場合は、2人とも食べられる食品を中心に選んでおくと、災害時の選択肢を増やせます。


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