【2026年最新】食品メーカー年収・売上高ランキング|現役社員が給与・転勤・営業のリアルを解説

仕事

食品メーカーへの就職・転職を考えていると、「大手食品メーカーなら給料もかなり高いのでは?」と思う方も多いのではないでしょうか。

私は食品メーカーで営業職を7年間経験し、その後は企画職として働いています。営業時代には金沢、福岡への転勤を経験し、現在は東京勤務です。

実際に業界で働いて感じるのは、「売上高が大きい=給料が高い」とは限らないということです。

さらに食品メーカーは、額面の年収だけでは分からない住宅制度や全国転勤、扱う商品の賞味期限、得意先などによって働き方が大きく変わります。

この記事では、2026年時点で確認できる公開情報をもとに食品メーカーの年収・売上高を比較しながら、食品メーカー勤務者として感じている業界のリアルも紹介します。

この記事を書いた人
食品メーカー勤務。営業職を7年間経験後、企画職へ。営業時代には金沢→福岡→東京と勤務地を経験。この記事では特定企業の評価ではなく、筆者自身の経験と公開情報を分けて解説します。

食品メーカー平均年収ランキングTOP20【2026年】

まず、食品業界の平均年収を見てみましょう。

以下は有価証券報告書などで公開されている平均年間給与をもとにした、食料品業界の上位企業です。

順位 企業名 平均年収
1アサヒグループホールディングス約1,335万円
2サントリー食品インターナショナル約1,171万円
3味の素約1,061万円
4寿スピリッツ約1,024万円
5サッポロホールディングス約1,014万円
6日本たばこ産業(JT)約1,004万円
7キリンホールディングス約999万円
8明治ホールディングス約938万円
9ヨシムラ・フード・ホールディングス約911万円
10ベースフード約904万円
11カゴメ約904万円
12日清製粉グループ本社約898万円
13フジ日本約875万円
14日本ハム約875万円
15B-R サーティワン アイスクリーム約867万円
16江崎グリコ約860万円
17ヤクルト本社約854万円
18ダイドーグループホールディングス約848万円
19日清食品ホールディングス約842万円
20理研ビタミン約841万円

※2026年9月時点で確認できる有価証券報告書等の公開情報をもとに整理しています。平均年間給与は原則として提出会社単体の数値です。会社によって従業員構成や集計対象が異なるため、単純比較には注意が必要です。

「平均年収1,000万円=普通の社員が1,000万円」ではない

ここは就職・転職を考える方に、特に知っておいてほしいポイントです。

ランキングを見ると、食品メーカーでも平均年収1,000万円を超える企業があります。

ただし、ホールディングス企業の場合は管理部門などを中心とした従業員構成になっている場合があります。そのため、ランキングの平均年収が、そのグループで働くすべての社員の給与水準をそのまま表しているわけではありません。

会社を選ぶ際には、平均年収だけでなく初任給、30歳前後のモデル年収、賞与、住宅制度なども確認することをおすすめします。

食品・飲料メーカー売上高ランキング【2026年】

次に会社の規模を見るため、直近通期の連結売上高を比較します。

順位 企業名 売上高
1日本たばこ産業(JT)約3兆4,677億円
2サントリーホールディングス約3兆4,325億円
3アサヒグループホールディングス約2兆8,947億円
4キリンホールディングス約2兆4,334億円
5味の素約1兆5,837億円
6日本ハム約1兆4,574億円
7山崎製パン約1兆3,114億円
8明治ホールディングス約1兆1,737億円
9Umios(旧マルハニチロ)約1兆1,059億円
10日清製粉グループ本社約8,650億円

※売上高は2026年8月までに公表された直近通期の連結業績を中心に整理しています。各社で決算期や会計基準が異なるため、比較の目安としてご覧ください。

売上高ランキングを見ると、食品業界には1兆円を超える巨大企業が数多く存在します。

一方、ここで注目したいのが「売上高と社員の年収は比例しない」ことです。

食品メーカーは売上が大きければ給料も高い?

食品メーカーで働いてきた私の感覚でも、会社規模と給与にはある程度の関係があります。

最大手の方が給与や福利厚生が充実しているケースは多いと感じます。

ただし、売上高が大きければ必ず高年収になるわけではありません。

食品メーカーは原材料費、物流費、工場、人件費、広告宣伝費など多くのコストがかかります。

そのため、売上高だけでは企業の「稼ぐ力」や社員への還元水準までは判断できません。

食品メーカーは20代から高年収なのか?

ここからは、食品メーカーで実際に働いてきた経験をもとにした話です。

私自身や周囲を見てきた感覚では、食品メーカーの総合職はおおむね次のような年収レンジになるケースがあります。

年代 筆者が感じる年収の目安
20代前半400万円台
20代後半400万~500万円台
30代500万~800万円程度

※筆者自身の勤務経験や周囲を見てきた範囲での目安です。企業、職種、勤務地、残業時間、評価などによって大きく異なります。

味の素や大手飲料メーカーなど、業界トップクラスの企業では、これより高い給与水準になるケースもあります。

逆に中堅食品メーカーでは、20代のうちは年収400万~500万円程度というケースも珍しくない印象です。

食品メーカーは若いうちから一気に稼ぎたい人向けではない?

食品メーカーは会社によって差が大きいものの、個人的には「20代からとにかく高収入を狙う」という目的だけなら、必ずしも最適な業界ではないと思っています。

食品メーカーには年功的な賃金体系が残っている企業もあり、20代ではそこまで給与が伸びず、30代以降に役職や等級が上がることで年収が増えていくケースがあります。

平均年収だけを見て「入社したらすぐ700万~800万円もらえる」と考えない方がよいでしょう。

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食品メーカーへの転職を考えている方は、現在の年収だけでなく、住宅制度や勤務地、転勤の有無なども含めて求人を比較してみるとよいでしょう。

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食品メーカーは住宅制度がかなり強い会社もある

ここは平均年収ランキングだけでは分からないポイントです。

食品メーカーでは、家賃補助や借上社宅制度が充実している企業があります。

私が業界で見聞きしてきた範囲では、条件を満たせば家賃の6~8割程度を会社側が負担するケースもあります。

例えば家賃10万円の住宅で会社が7万円相当を負担してくれるなら、額面年収には表れませんが年間84万円相当になります。

そのため転職サイトなどで平均年収だけを比較するより、

  • 基本給
  • 賞与
  • 家賃補助・借上社宅
  • 営業手当
  • 出張日当
  • 退職金・企業年金

まで確認した方が、実際の待遇を判断しやすいと思います。

特に最大手は、給与だけでなくこうした福利厚生まで充実している印象があります。

食品メーカー営業は何をする?7年間経験して感じたリアル

私は食品メーカーで営業を7年間経験しました。

食品メーカー営業というと「毎日飛び込み営業をするのでは?」と思われるかもしれませんが、少なくとも私の経験ではそうではありませんでした。

基本的には担当する得意先が決められ、スーパーなどの小売企業やドラッグストアなどを担当します。

一度担当すると数年間担当するケースもあり、新規開拓より既存の取引先との関係構築が重要な仕事です。

定番の売場と特売枠を競合メーカーと競う

営業の重要な仕事の一つが売場の確保です。

スーパーなどの売場は無限にあるわけではありません。

定番商品としてどの商品を置いてもらうのか、特売でどの商品を採用してもらうのかを競合メーカーと競います。

カテゴリーによって競争の激しさは異なり、特にビールなど競合関係が強いカテゴリーでは、メーカー同士の競争を強く感じる場面もあります。

食品メーカー営業で大変だったのは「欠品対応」

個人的に営業時代に負担を感じやすかった仕事の一つが欠品対応です。

特売などで想定以上に商品が売れ、商品を十分に供給できなくなると、得意先への説明や在庫調整などが必要になります。

得意先に迷惑をかけるため厳しい指摘を受けることもあり、慣れるまでは精神的な負担を感じる人もいます。

一方、経験を積むことで対応方法が分かるようになり、私自身は次第に過度に気にしなくなりました。

同じ食品メーカーでも「何を売るか」で働き方はかなり違う

食品メーカーを就職先として考えるなら、会社名だけではなく扱っている商品の特性を見ることも重要だと思います。

例えば賞味期限・消費期限が短い商品は、長期保存できる商品と比較すると在庫管理や需給調整の難易度が上がります。

売れ残れば廃棄につながる可能性があり、逆に需要予測を下回る在庫しかなければ欠品につながります。

精肉やパンなど日常的に販売量の大きいカテゴリーでは、こうした需給管理や小売との調整が重要になります。

これは特定企業が「ブラック」という意味ではありません。商品の賞味期限、配送頻度、需要予測の難しさ、商品改廃の頻度などによって仕事の負荷が変わりやすいという意味です。

製パン業界は勤務時間も確認したい

パンは毎日のように店頭へ供給する商品であり、製造・物流を含めて時間管理が重要なカテゴリーです。

また新商品や季節商品の入れ替えもあるため、就職先として検討する場合は、職種ごとの勤務時間や休日、転勤範囲などを確認した方がよいでしょう。

同じ会社でも営業、商品企画、製造、物流では働き方が大きく違います。

飲料メーカーも「メーカー本体」と周辺業務を分けて考える

飲料業界を見る際も注意が必要です。

飲料メーカー本体の総合職と、自動販売機への商品補充などを担当するグループ会社・関連会社では、仕事内容や勤務体系が異なる場合があります。

「○○グループだから同じ待遇」と考えず、実際に雇用される会社名、仕事内容、勤務時間、年間休日、給与体系まで確認することをおすすめします。

食品メーカーで見落としやすい「全国転勤」

食品メーカーへの就職で、個人的にかなり重要だと思うのが全国転勤です。

私自身、新卒で入社した際に「10年間で3カ所程度」と言われており、実際に金沢→福岡→東京と勤務地が変わりました。

若いうちは「全国どこでも大丈夫」と思える人もいるでしょう。

私も転勤そのものを否定するつもりはありません。いろいろな地域で働く経験は仕事上プラスになる部分もありました。

しかし、年齢を重ねると状況が変わります。

  • 結婚する
  • 子どもが生まれる
  • 住宅を購入する
  • 親のことを考えるようになる
  • 地元に戻りたくなる

こうしたライフステージの変化によって、20代前半では気にならなかった全国転勤が大きな問題になることがあります。

実際、私の周囲でもライフステージが変わるタイミングで転職を選ぶ人はいました。

「いずれ地元に戻れるだろう」と考えていても、希望したタイミングで必ず戻れるとは限りません。

食品メーカーを選ぶ際には、給与と同じくらい転勤範囲を確認しておいた方がいいと思います。

食品メーカーは就職人気が高い

食品メーカーは消費者との距離が近く、誰もが知っている商品を扱えることから就職先として人気があります。

一方で、人気企業では応募者が非常に多くなるため、知名度の高い大手メーカーへの入社は簡単ではありません。

ただし「食品メーカー=特定大学以上でなければ入れない」と一概に言えるわけでもありません。

私自身の入社時の同期を見ると、MARCH以上の大学出身者が多かった一方、それ以外の大学から入社した人もいました。

企業・年度・職種によって採用状況は異なるため、「○○大学以下は無理」といった情報だけで応募を諦める必要はないと思います。

食品メーカーに向いている人は?

営業を7年間経験して感じるのは、食品メーカー営業は長期的な人間関係を作れる人と相性が良いということです。

一度得意先を担当すると、私の経験では3年程度担当するケースもありました。

短期間で商品を売って終わりではなく、バイヤーなど得意先の担当者と長く関係を作っていきます。

そのため、

  • 長期的な人間関係を作るのが得意
  • 安定した業界で長く働きたい
  • 身近な商品に関わりたい
  • 自社の商品が好き
  • 全国で働くことに抵抗が少ない

といった人は食品メーカーと相性が良い可能性があります。

自社商品が好きなのは意外と強い

これは実際に営業をしていて感じました。

私は入社当初から自社商品が大好きだったというタイプではなく、仕事をするうちに自然と商品知識が身についていきました。

それでも営業はできます。

ただ、自社商品を本当に好きで熱く語れる人を見ると、商品の魅力を伝える説得力は強いと感じます。

商品知識自体は仕事をしていれば自然と増えていきますが、商品への興味は一つの強みになるでしょう。

食品メーカーは安定しているが、年収だけなら他業界も見るべき

食品は日常生活に欠かせないため、食品メーカーは比較的安定性を感じやすい業界です。

年功的な制度が残る企業もあり、長く働くことで給与が上がっていく会社もあります。

一方、給与だけを最優先するのであれば、食品メーカー以外の業界とも比較した方がいいと思います。

総合商社など、20代から高い報酬を得られる業界と比較すると、食品メーカーは必ずしもトップクラスの給与水準ではありません。

食品メーカーの魅力は「年収だけ」ではなく、

  • 事業の安定性
  • 知名度
  • 身近な商品に携われる
  • 住宅関連の福利厚生
  • 長期的なキャリアを作りやすい

といった部分も含めて考えるべきでしょう。

食品メーカーを選ぶときに私なら確認する7項目

もし今の自分がもう一度就職活動をするとしたら、平均年収ランキングだけでは会社を選びません。

  1. 20代・30代の実際の給与水準
  2. 基本給と賞与の割合
  3. 家賃補助・借上社宅制度
  4. 全国転勤の有無と転勤範囲
  5. 扱う商品の賞味期限・配送頻度
  6. 営業なら担当する得意先
  7. 退職金・企業年金など長期的な待遇

特に「平均年収」と「若手社員が実際にもらう年収」は別物です。

平均年齢40歳前後で平均年収800万円の会社でも、25歳で800万円もらえるわけではありません。

反対に額面年収が多少低くても、借上社宅で年間数十万円以上の住居費を抑えられるなら、実質的な生活水準は大きく変わります。

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まとめ|食品メーカーは年収ランキングだけで選ばない方がいい

食品メーカーは、誰もが知っている商品を扱える魅力があり、生活に必要な「食」を支える比較的安定した業界です。

一方、実際に営業7年と企画職を経験して感じるのは、会社選びでは平均年収ランキングだけでは見えない部分がかなり大きいということです。

売上高が大きいからといって必ず給料が高いわけではありませんし、20代のうちは想像ほど高年収ではない企業もあります。

その代わり、住宅制度が充実していたり、30代以降に給与が伸びたりする企業もあります。

そして給与以上に見落としやすいのが、全国転勤と商材による働き方の違いです。

年収・福利厚生・勤務地・商材・仕事内容。

この5つをセットで比較することが、食品メーカー選びでは重要だと私は考えています。


※本記事のランキング部分は各社の有価証券報告書・決算資料等の公開情報を参考にしています。勤務実態に関する記述は筆者自身の食品メーカー勤務経験に基づくものであり、すべての食品メーカー・職種に当てはまるものではありません。給与・福利厚生・勤務条件は会社、職種、勤務地、雇用形態等によって異なります。就職・転職の際は各社の最新の採用情報をご確認ください。

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